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愛しているという声が 泣いているように聞こえた
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ZIGZAGさんで新作のフリーダウンロードが開始され、是非してみたいのですがホラー&グロテスク系ということでダウンロードする手を必死に止めた星咲ですどうも。
やりたいのですけど、すっごく内容が気になるのですけど、やってしまったら絶対お風呂が怖くなると分かっているので…。
見たがりの怖がりです、ハイ。
高校の文化祭のお化け屋敷で泣き叫んだほどの怖がりです、ハイ。
もう本気で自分は怖いの駄目なのだと悟りました、ハイ。
そしてそのまま引き下がるのも癪だったので(?)『夜蝶綺譚』をプレイして満足してました。
最後が分かってても面白いというか最後が分かるから更に面白いというか、イラストにただただ見入るといいますか「腕によりをかけて温めました」は人生で一度は使ってみたい台詞だとか、率直に、そして端的に言うと、『夜蝶綺譚』が大好きですと言いますか。
チョウが踊ってるシーンは本当に奇跡のようです。


台風が接近しているということもあり、昨夜は一時嵐でした。
「おうちボロだからつぶれちゃうー」は台風時の我が家の合言葉です。
吹きすさぶ風の音と屋根や地面を打ち付ける雨の音で目を覚まし、母が慌てて雨戸を閉めていた記憶もあるのですが、かなり夢現でした。
しかも何を思ったのか、
「そっか…この村は精霊が狂ってるから…だとするとこれは狂った風の精霊の仕業か…シルフか…」
と考えていた私はもう病院に行くべきだったと思います。
思いきり脳内がファンタジーです。
確かに、7日のソードワールドの世界にその時私はいました。
そんな状態なのですから、朝目覚めたときには記憶がひどく混濁していて、夜の嵐が昨夜から今朝にかけてのものだったのか、その前の晩のことだったのか、はたまた夢だったのか現実だったのか分かりませんでした。
もう歳なのでしょうか。


それでもちゃんと覚醒すれば、ヒキコモリという以外至って普通の人間でした。
午前は母の頼まれおつかいに行き(君いくつ)、キャラクターシートやらセッションシートやらを大量にコピーし、母に頼まれていたパウンドケーキを作りました。
昼食を用意して父と食べて父を見送ったらパソコンに向かってお気に入り素敵サイト様を放浪し、『夜蝶綺譚』をプレイしてニヤニヤして、昨日のソードワールドレポートをちょこっと書いて、夕食を食べて、お風呂に入って、今に至ります。
ダラダラなのか充実しているのか分からない一日でした。


さて、追記は昨日のソードワールドプレイのリプレイっぽいレポートっぽい小説っぽいものです。(何それ)
つまりは、私のソードワールドプレイの記憶を基に組みたてられた文章ということで。
実際のものとは違う部分や抜けている部分もありますが、大体は実際通りです。
キャラの起こした行動や起こった出来事に偽りはない…ハズ!(ダンジョンをメモるのを忘れたのでダンジョン構造には素晴らしく自信がありませんが)





■私信■
[ミズナミさん]
キャラ崩壊お疲れ様でした!
塩の牛乳は可愛らしいと思ったよ。
ギルはもういっそのことラスと「苦労人同盟」を組むと良いと思うんだ。
確かに、飲み会での各キャラの壊れ方はすごかったね…またやりたいものだ。
君からのバトンは残りあと1つ。頑張ります!











パーティのレベルがそれなりに高く、それなりに名を知られている、
人間のステイル、
エルフのミリティ、
人間のハナシロ、
人間のケゾガ、
人間のテナージス、
そしてグラスランナーのリックの6人。
今回、冒険者ギルドから回ってきた依頼は、とある村で起きている異変の調査だった。
依頼を受け取った町からその問題の村まで、片道3日。
その間の旅路に備えて保存食を買い込んだ一行は、慣れた様子で舗装も何もなれていない人気のない道を進んでいった。

1日目。
草原の側の道で野宿。
特に何もなし。

2日目。
森の入り口で野宿。
翌朝、パーティの内2名が悲鳴をあげた。
「お…っ、俺の保存食がああああッ!!!!!」
「わ…っ、私の保存食が…!」
自分の荷物を覗き込んでみるなり叫んだのは、テナージスとミリティ。
オオカミのものらしき足跡の近くに置いてあったその荷物からは、それぞれ2個と6個、保存食がなくなっていた。
どうやら盗まれたらしい。
「あーあ、バカみたいに寝こけてるから」
リックがからからと笑いながら自分の保存食を齧る。
そんな小人の言葉は耳に入っていないのかむかつくので無視をしたのかは定かではないが、テナージスとミリティはその眼に殺意を過ぎらせた。
矛先は、保存食を盗んだ犯人。
食べ物の恨みは恐ろしい。

3日目。
森の中で野宿。
今回は保存食を盗まれることはなく、ではそろそろ出発しようかと一同が腰をあげた時だった。

―――。

「…ん?」

森の奥から、生き物の気配と話し声。
覆い茂る木々の隙間から覗くと、草原に複数の影があった。
「コボルドだ」
セージであるステイルが囁く。
同じくセージ技能を有するミリティとテナージス、そしてケゾガも気付いていたようだった。(セージ多いな)
コボルド。
イヌの頭部と尾を持つ小型の妖魔だ。
ゴブリンの手下として扱われるほどの弱く臆病な性格をしている。
「…コボコボ、コボ……コボボ」
コボルドの総数は確認できるだけでも25体。
距離は20m、向こうは気付いていない。
何かの相談をしているようだが、遠くて聞き取れない。
「俺、聞いてくる」
茂みからガサゴソと抜け出たのは、ゴブリン語を取得しているケゾガ。
どうやらコボルド語も理解し話す事ができるらしい。
充分に警戒しながらケゾガが徐々に近づいていくと、ようやく会話が聞き取れる位置にまで辿りついた。
『じゃあ、そろそろ移動しよっか』
『そうだねー、食料も手に入れたことだし』
と、どうやら移動の相談をしているらしい。
そろりそろりとケゾガが戻りそのことを伝えると、ミリティの目色が変わった。
「まさか…私達の食料を盗んだのは……」
「落ちつきなってミリ姉、まだ決まったわけじゃないんだし」
「もしあのコボルド達の仕業だったら、絶対許さないわ…!」
「どうする?レンジャー技能で追いかける?」
「いや、俺達の仕事はコボルドやゴブリン退治ではなく村の調査だ、気になる事は気になるが依頼を優先すべきだろう」
去り行くコボルド達の小さな背を眺めつつ、ステイルが冷静かつ正確に判断を下す。
一同はそれもそうだと同意し、コボルド達が向かった先とは違う、村に続く道を歩み始めた。


森を抜け暫く進むと、遠くにぼんやりと村が見え始めた。
時代に置き去りにされたような、小さく古びれた村だ。
やっと野宿から解放される…と数名が安堵の息を零した時、村の方向から悲鳴が飛んできた。
村で何かあったらしい。
「何だろ、僕、行ってみるねッ!」
「あ、おい、リック!待て…ってやっぱ早いなグラスランナー!」
ぴゅん、と地面を蹴るなり風の如く駆け出したリックは、脇目もふらず村へと突っ込んでいった。
ドワーフはもちろん、人間やエルフより格段に早いグラスランナー。
あっと言う間に村へ到着し、先程の悲鳴の原因を探す。
いや、正確には探すことはしなかった。
何故なら、村の中央広場で、大きな石の塊が大仰に暴れまわっているのが村の入り口からすぐ目に入ったのだから。
リックが村に足を踏み入れたのと、石の塊が村の子供に向かって拳を振り上げたのはほぼ同時だった。
「――! おい、化け物!」
咄嗟に足元の石を拾い上げ、石に向かって勢い良く放り投げる。
投げられた石は石の塊に向かって真っ直ぐ軌道を描き、見事その巨体に命中した。
ゆっくりと、その塊が振り下ろそうとした拳を止め、リックに振り返る。
「やーいっ、こっちだこっちー!」
まるきり相手を馬鹿にしたような態度で、リックが村の外へと駆け出す。
思惑通り子供から注意を逸らしリックを追いかけにまわった石の塊を肩越しに確認しながら、相手の攻撃をかわしリックが宙を舞う。
不覚にも、石の巨体が移動するたびに揺れる大地に足をとられ攻撃を交わし損ねたが、それでもリックはお遊び感覚で相手の周囲を飛び回る。
まるで人間がハエを追い払っているかのような光景を目標に走っていた仲間が、次々と到着しセージメンバーがすぐさまモンスター識別を行う。
「レベル5のノームだ。狂っているようだな…」
狂える大地の精霊・ノームの攻撃をくらわないよう物陰にひっそりと隠れてステイルが頭を悩ます。
精霊は基本的に人間達に対して中立的であるが、狂える精霊達は違う。
各々が司る精霊の力を無限に使うなどして人間達を襲い、倒すまで精霊界には戻らず暴れ続ける。
しかも精霊には物理攻撃も精神攻撃も効かない。
「ほらー、皆もこっちに来いよー!おっもしろいぜー!」
一同の不安と恐怖をよそに、鬼ごっこ感覚でノームから逃げて避けてを繰り返すリックがぶんぶんと手を振る。
気付けば、リックはノームからかなり離れてしまっていた。どうやら速く走り過ぎたらしい。
「あーあ、おっせぇのアイツ」
と、のんびり腰に手を当て、片手を翳し遠くを見遣っていると、遠くの方でノームの体から石つぶてが飛び出しているのが見えた。
勢い良く飛び出す石に体を叩かれ仲間が苦痛にうめく中、リックが来た道を返す。
仲間が危ないから。
ではなく。
面白そうだから。
皆が賑やかなのに自分1人だけ蚊帳の外状態になるのはお気に召さないらしい。
元気良く皆の元へと戻ると、物陰に隠れていたステイルがリックに気付いた。
「おかえり、リック」
「ただいま!ステイル!!」
「おまっ、バカ大声出すな!俺隠れてるのに見つかっちゃうだろ?!」
リックと同様大声を放ったステイルの心配をよそに、ノームがボロボロと崩れだす。
その土くずの向こう側には、必死の形相で息をきらすミリティとテナージスの姿が。
どうやら彼らが、精霊魔法や古代語魔法でノームを倒したらしい。
「ちぇ」
「『ちぇ』じゃないっ!」
遊び相手を失い唇を尖らすリックにステイルの鋭い一喝が入る。
すると、村の方から恐る恐るといった様子で村人達が姿を現た。
「あの、もしや冒険者の方々でらっしゃいますか?」
村人達より一歩前に歩み出て尋ねてきた初老の男。
様子からして、村長とみなしていいだろう。
「ああ、調査に来た」
「どうしたの?何があったの?」
「実は…最近村で異変が起こっておりまして。先程のように化け物が現れたり、冬でもないのに吹雪が起こったり、尋常ではないのです。私達の村は200年ほどの歴史がありまして、この近くにその昔巨人を封じ込めたという神様を奉った祠があるのですが、以前黒尽くめの男達がその祠を調査したいと申し出まして。もちろん、私達は断わりました。しかし、その男達は無断で祠に入ったようで……それからしばらくして、村に異変が起き始めたのです。そこで、祠に何かあるのではないかと思い、調査を依頼したのですが…」
「なるほど…」
「報酬は、前金として一人あたり1000ガメルずつ、成功すれば3000ガメル差し上げます。村民全員が出せるだけ出して集めたお金です」
村人達から掻き集めたとは、相当困っているらしい。
冒険者ギルドから回ってきた依頼であることもあり、一行は快く引き受けることにした。
「分かりました、力になりましょう」
「ありがとうございます!」
「その前に…」
「何でしょう?」
「寛ぎたいのですが」


翌朝、その村の精一杯のもてなしを受けた冒険者一行は、派出に掲げられた横断幕の下をくぐりぬけて祠へと向かった。
その背後では、村人達総出で両手を振り上げ、「冒険者様バンザーイ!」「ありがとう冒険者様!」と、もう既に依頼に成功したかのような見送り方をしてくれていた。
「…これで俺達が離れたあとに精霊に襲われて村が壊滅したら大笑いだな」
「笑えないわよ」
ステイルの呟きは、ミリティにさくっと斬られた。
だが、もっともだ。


村長の話の通り進んでいくと、やがて祠の入り口らしき木製の扉が見えた。
頑丈な作りで、鍵がかかっていたが壊され無理矢理こじ開けられている。
前衛を務めるハナシロとリックが、その扉に近づいた時だった。

ズブグヌチュッ

「! っうわ!!!!!」
「ぐおッ?!」

リックのすぐ隣で粘着質で重そうで何とも例え難い音と共に風が起こる。
咄嗟に頭上からの落下物をかわしたリックは、反射的に目にしたその物体に不快を露わに顔を歪ませた。
「うっわ~、何この気持ち悪いの」
取り敢えず手にしたショートソードで湿ってブニブニした物体を刺してみるが、つるんと滑って対したダメージを与えられなかった。
続くステイルとミリティがモンスター識別を行う。
上から降ってきたこの物体は、ジャイアントスラッグ――つまり、巨大ナメクジだ。
体長5mという巨体の下からはハナシロの衣服がまるで助けを請うかのようにちらりと覗き、ハナシロの上を通過しようとナメクジがノロノロと動き出すと、ミシミシという嫌な音や悲惨な叫び声がその気持ちの悪い体の下から漏れた。
ハナシロ、ナメクジに押し潰され圧死。
それはあまりに可哀想だろうと半ば同情、半ば視界の掃除で仲間がナメクジに攻撃していく。
やっとのことでぐったりと息の根を止めることに成功したナメクジをハナシロの上からどかしてやる。
「っあー、死ぬかと思った…!」
妙な体勢で押し潰されていたらしいハナシロが空気を思いきり吸い込みながら起き上がる。
が、仲間の誰もが彼に近づこうとはしなかった。
誰もが汚いものを目の当たりにしたような目でハナシロを見ている。
「ん?何だよみんなぁー、こっちこいよ!」
「嫌だ。だってお前ネチョネチョしてるもん」
「近づくなヌメヌメ!」
「うっわ何その扱い!やっとこさ死の淵から生還した仲間に向かって吐く言葉かそれは?!」
いつもならハナシロが動く度にガションガションと金属がぶつかりあう音をたてるプレートアーマーが、ナメクジの粘液にまみれた所為で今はグッチョグッチョと不快感甚だしい音をたてている。
しかし依頼をこなす為には、ハナシロの力は必要不可欠。
例えどれだけ嫌であっても、彼と共にダンジョンを攻略しなければならない。
「…仕方ない、行くか」
再び隊列を組み直す。
前衛はハナシロとリック、中衛はステイルとケゾガ、後衛はテナージスとミリティ。
鍵を壊され無理矢理開けられた扉を開くと、人工的な光で照らされた通路が伸びていた。
「誰かいるのかな?」
通路は狭く、人2人分ほどの幅しかない。
自然とハナシロと接近してしまうリックは、その小さな鼻をつまんだ。
「…隣がネチョ臭いんだけど」
「てめ!抱き締めてやる!ギュ!」
「みぎゃあああああ!」
「静かにしろ!敵に気付かれる!」
緊張感など微塵も漂わせることなく通路を進んでいくと、道が左右に分かれていた。
T字路のようだ。
「どっちに行く?」
リックが振り返って皆に意見を求める。
訊いた本人は、早く行動したくてウズウズと手足を動かしていた。
「うーん…」
「あっ、ケゾガの”インスピレーション”で何か閃いたりしない?」
「いやいやいや」
「そっかー。じゃあ、僕が聞き耳たてるよ」
言うなりリックが左側の壁に背を預け、目を閉じ聴覚を研ぎ澄ませる。
物音はしない。
「何も聞こえないや。右も調べるねー」
同様に右の通路に聞き耳をたてると、ガヤガヤと話し声がした。
何かがいるらしい。
「右に何かがいるみたい。ね、右行っていい?」
「そうね…先に何かあるんだったらそっちから先に…」
行った方がいいかもしれない、と最後まで言い終えるより前に、リックが嬉々として通路に飛び出す。
通路に飛び出した途端、矢が飛んでくるとか爆弾のトラップが仕掛けてあるだとか心配していたステイルは、一瞬心臓を凍らせた。
が、何も起こらず、リックの足音が通路の先に吸いこまれていく。
通路は、先が見難いように左側に向かって緩やかなカーブを描いており、流石のリックもカーブの地点では警戒していたようだった。
しかし何のトラップもなく、あっさり扉の前に辿りつく。
物音は、その扉の内側から聞こえていた。





続きます。
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